メッセージ
社員が抱くスターゼンへの想い
営業は、信頼からはじまる。
K.I
営業(ルート営業)
2018年入社
生物資源科学部卒
*所属はインタビュー当時
発想の飛躍が、創造の原点。
K.K
営業(量販営業)
2018年入社
生命環境科学部卒
*所属はインタビュー当時
世界中のできごとが、自分ごとに変わる。
G.D
調達(輸入ポーク)
2016年入社
グローバルコミュニケーション学部卒
*所属はインタビュー当時
未来を見極め、牛肉を買う。
M.Y
調達(輸入ビーフ)
2018年入社
経済学部卒
*所属はインタビュー当時
ハンバーグをつくる仕事は、幸せをつくる仕事。
H.I
製造
2017年入社
農学部卒
*所属はインタビュー当時
営業は、
信頼からはじまる。
K.I
営業(ルート営業)
2018年入社
生物資源科学部卒
*所属はインタビュー当時
お肉を届けることは
簡単な仕事ではない。
食べることは、人が生きる上で欠かせないことであり、喜びの一つでもある。K.Iさんが食品業界を志望した背景には、生活に密着した仕事がしたいという想いがあった。
「微生物・抗菌の研究を行うなど、食品にゆかりのある学部で学んでいたこともありますが、この業界を選んだ根本には『食べることが大好き』という想いがありました。大学時代は時間を見つけては、ラーメンなど食べ歩きをしていました。好きな「食」を仕事にした、というのが正直なところですね」
スターゼンを選んだのは、生産から販売までを一貫して手がけることで「おいしいもの」を届けられること。そして、「家畜の命をいただく」仕事に大きな責任や奥深さを感じたから。入社後に配属されたのは、社内トップクラスの取引量を誇る、関西エリアの販売拠点。新入社員時代は棚卸しをはじめとした内部作業からスタートした。
「在庫の管理から事務手続きまで、さまざまな業務を担当していました。とにかく仕事が多く、牛肉の売上がピークを迎える年末の忙しさは心が折れそうになったほど。苦労した思い出しかありませんが、当時の経験があったからこそ、商品の知識やビジネスの流れを理解することができた。地域の食肉の需要を支えるために、どれほどの仕事が存在し、多くの人が関わっているのかを痛感しました」
「あなたから買いたい」
努力が信頼に変わる手ごたえを実感できる。
現在、K.Iさんはルート営業(*)として、スーパーマーケットを中心とした小売店や卸売業者を約10件担当している。担当のお客さまとこまめにコミュニケーションを取り、注文を受けた商品を届けている。扱うのは和牛をはじめ、輸入ビーフ、豚肉、加工品など、バラエティーに富んだ商品の数々。1回の発注で1トン以上になる大規模な取引も多い。
「お肉という食材は工業製品とは違い、品質や価格が一定ではありません。その『違い』を理解し、常にお客さまに喜んでいただける提案をしていくことに、営業の醍醐味があります。お肉の専門家であるお客さまから多くの知識を吸収しながら、期待に応える仕事ができたときには大きなやりがいを感じることができるんです」
スターゼンの営業は、単に食肉を売る仕事とは違い、商品を通じて、価値を提供する仕事だ。だからこそ、彼らは「顧客が何を望んでいるのか」「消費者に何がウケるのか」を常に模索し、その期待に応え続ける。一つひとつの努力はやがて信頼へと変わり、スターゼンが「選ばれる理由」が生まれている。
「『こんな商品がほしい』『何かいいものはないか』という要望をいただいたときには、どこよりも早く回答するよう心がけています。そうした積み重ねによって信頼を築いたことで、『あなたから買うよ』と言っていただけたときには、自分自身が認められたようなうれしい気持ちになるんです。最後は人と人。スターゼンの営業は、自分自身の努力が実を結ぶ瞬間を実感できる、やりがいに満ちた仕事です」
*ルート営業:既存の取引先に商品を販売・配送する営業方法
全体を巻き込み
チームスターゼン(*)で
チャレンジの姿勢を貫く。
スターゼンは一人ひとりのチャレンジと成長を後押しする会社。そうした風土のもと、K.Iさんも新たな役割を担うようになった。
「現在、私は販売拠点における輸入ビーフの仕入担当を任されています。本社の仕入担当と連携しながら、相場や販売拠点の顧客全体の需要を考慮して仕入れ量を決める。的確な予測を行うことはきわめて難しいですが、自らの決断が利益につながったときには、大きな手応えを感じることができています。年次に関わらず、機会を与えられる。その点は、スターゼンの大きな魅力だと思います」
築き上げた信頼に成長の手応えを感じ、さらなるチャレンジに向き合っていく。目指すのは、チームを巻き込み、牽引していけるリーダーになることだという。
「スターゼンの営業は個として認められる側面もありますが、この仕事は一人だけの力で成立するものではありません。お客様の要望に応える幅広い商品を『最高においしい状態』で販売するためには、『チームスターゼン』の力が必要になります。目下の目標は、努力を怠ることなく、みんなをモチベートできるリーダーになること。チーム一丸となって、この地域に『おいしいお肉』を届けていきたいです」
*チームスターゼン:全社的な視点で、部門を越えて協議し、協力すること。
- H.I製造
- K.K営業(量販営業)
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発想の飛躍が、
創造の原点。
K.K
営業(量販営業)
2018年入社
生命環境科学部卒
*所属はインタビュー当時
学ぶべきことは
いくらでも存在する。
祖父が肉牛の繫殖農家を営み、大学では食肉の食中毒に関する研究に没頭。さらには、焼き肉屋でアルバイトをしていた。そんなK.Kさんが食肉業界大手のスターゼンを選んだのは、必然だったのかもしれない。
「当初は開発や品質管理などの仕事も視野に入れていましたが、最終的に希望したのは営業職でした。おいしい商品を市場に届けたい。多くの人々に味わってほしい。配属先面談(*)を通じて、自らの想いを実現する環境を用意していただけたと思っています」
入社後に配属されたのは、外食企業を担当する営業部署。生肉やハンバーグ、ローストビーフをはじめとした加工品など、多様な商品を販売するチームだ。彼の頭を悩ませたのは、とにかく商品ラインアップが豊富であったこと。覚えなくてはならない知識は膨大なものだった。
「商品のラインアップが多様であることはもちろん、ハンバーグひとつ取ってもさまざまな商品や特徴が存在します。さらには、お客さまのビジネスや消費者の嗜好・トレンドまで、求められる知識にゴールはないわけです。入社当時は右も左もわからず、とにかく苦労の連続でした。入社して5年が経った今も、学ぶ姿勢に変わりはありません。どの仕事もそうだと思いますが、わずか1・2年で得た知識や経験だけでやっていけるほど、甘い世界ではありません」
*配属先面談:内定承諾後、本社担当者と目指したいキャリアなどを聞きとり、配属を決めていく面談のこと
手に取ってもらえた。
それが、最高の瞬間。
K.Kさんは現在、小型スーパーやドラッグストアといった店内での食肉加工ができない取引先を任されている。生肉の加工パックや、PB商品(*)など、幅広い商品を提案・販売していくことが役割だ。
「近年、ドラッグストアなどで精肉が売られていることが当たり前になっていますが、その加工を担っているのが私たち。お店を利用する消費者のニーズや限られた売場を考慮した上で『売れる商品』を提案していきます。この仕事は、お客さまの要望を聞くだけのものでも、決まった商品を売るだけのものでもありません。ひとつの商品を提案し、作り上げていくプロセスにおいて、生みの苦しみを超える喜びを感じることができるんです」
K.Kさんは、とくに印象に残っている案件に「大手小型スーパーへの提案」を挙げる。牛肉に野菜とタレを絡めた「誰でも、簡単に、おいしく調理できる」という製品をつくりだした。
「社内の商品開発部と外部のタレメーカーと協働し、新たな商品を開発しました。売れ行きはきわめて好調で、お客さまにもご満足いただけています。自らが携わった商品が店頭に並び、多くの人の手に取っていただけるところを見た瞬間は、言葉では表現できないほど大きな喜びを感じました。あまりにうれしくて、私自身も思わず買ってしまったほどです(笑)」
*PB商品=プライベートブランド。小売事業者が自らのブランド名で販売する商品
個性が活きる、
クリエイティブな仕事。
さまざまなデータや顧客の状況を考慮した上で、新たなアイデアを生み出す。その上で、彼が心がけているのは、自らの「殻」に閉じこもらないことだという。
「お客さまのビジネスを考慮することはもちろん大切です。しかし、これまでの常識や先入観に縛られたままでは、ありきたりなアイデアしか思い浮かびません。大切なのは、発想を飛躍させること。もしかしたら、『そんなもの売れるわけない!』と思われるくらいでちょうどいいのかもしれません」
だからこそ、この仕事には経歴や年齢、知識の有無にかかわらず、平等にチャレンジしていける魅力があるとK.Kさんは語る。それぞれの個性を活かして、顧客のビジネスを成長させる新たな価値を生み出す。そのチャレンジをチームスターゼン(*)で後押してくれるという。
「これまでのキャリアを通じて、外食・コンビニ・量販店とさまざまな業種を目の当たりにしてきたことで、より広い視野で情報収集ができるようになりました。それらをお客様への提案などに反映するとともに、社内においても異なる業種の担当者とコミュニケーションを取ることで、チームスターゼンを盛り上げられる存在になりたいです」
*チームスターゼン:全社的な視点で、部門を超えて協議し、協力すること。
- K.I営業(ルート営業)
- G.D調達(輸入ポーク)
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世界中のできごとが、
自分ごとに変わる。
G.D
調達(輸入ポーク)
2016年入社
グローバルコミュニケーション学部卒
*所属はインタビュー当時
市場価値を高めたい。
その一心で日本へ留学。
母国・中国の高等専門学校でITを学び、就職先も決まっていたというG.Dさん。しかし、彼はその内定を断り、さらなるチャレンジを望んだ。
「条件や待遇を見て、先が見えてしまった。もっと自分の市場価値を高めたい。その一心で、日本への留学を決めました。母国からほど近く、日本文化にも親しみがありましたからね」
そのバイタリティーは驚愕のひとこと。留学後も熱心に自己研鑽に努め、英語・日本語・中国語を使いこなし、日本語の講師資格も取得した。就職活動でも、不動産・貿易・自動車メーカーなどさまざまな企業から内定を獲得。その中で選んだのがスターゼンだ。
「留学経験を活かして、日中の架け橋になりたい。そんな想いで仕事を探していました。スターゼンを選んだのは、食肉という商品に面白みを感じたからです。おいしさ・鮮度という条件が伴うこと、生きていく上で欠かせない食を支える仕事に大きな魅力を感じました」
ただ、入社後は苦労の連続だったと彼は話す。日本企業ならではのルールやマナーに順応することは、特に難しさを感じていたようだ。
「社会人としてのマナー、お客さまに対する電話応対・言葉づかい、書類をまとめるときの文章力…。会社にまつわることすべてが不安でした。日本語も今ほど流暢ではありませんでしたから。何とか乗り越えることができたのは、社内のメンバーやお客さまに恵まれたから。優しく、温かく支えてくださった皆さんには感謝しかありません」
「予期せぬトラブル」が
毎年のように起こる。
現在、G.Dさんは北米産チルドポークの輸入を一手に任されている。アメリカ・カナダ・メキシコを中心としたパッカー(*)の日本事務所とやりとりをしながら買い付けを行い、各販売拠点においしい豚肉を供給していくことが役割だ。
「私たちの仕事は、日本国内に豚肉を安定供給していく使命を担っています。大手・中小を問わず、取引先の選択肢を増やすことで、家畜の疾病や国際紛争時など有事における産地のリスクヘッジを行うことを心がけなくてはいけません」
月の取引量は実に1000トン近くに及び、一度に何千万単位のお金が動くことになる。そして、その取引は「買い物をして終わり」という単純なものではない。商品輸送の最中にトラブルが発生することもしばしば。輸入担当者は常に課題解決者であるともいえる。
「港で労働者のストライキが起こり、船が止まってしまう。台風などの自然災害で到着が大幅に遅れてしまう。予期せぬトラブルが毎年のように発生するのが、この仕事の難しさです。お肉は賞味期限のあるもの。だけに予期せぬトラブルがビジネスに与えるインパクトは大きくなります。まさに世界で起きていることすべてがビジネスに直結し自分ごとになる感じ。常に世界の動向や情報にアンテナを張り、さまざまな状況を打開する術を考え、冷静に対応していくことが大切なんです」
*パッカー=ミートパッカーのこと。海外に拠点を持つ食肉産業に携わる企業を指す。
スターゼンの商品を
母国にも広めていきたい。
スーパーマーケットには、今日も当たり前のように豚肉が並んでいる。その背後に彼らの並々ならぬ努力があることを知れば、その風景も当たり前のものではなくなってくる。
「自らが輸入した商品がお店に並び、多くの人が手に取っている。その風景を見たときは、自らの仕事の意味を実感することができます。この仕事は一度、利益を出せばいいというものではなく、ずっと継続していくことに意味がある。だからこそ、仕事に関わるすべての人に信頼してもらえる存在であり続けなければいけないと思っています。誰よりも真摯に、誰よりも泥臭く、率先して行動していくことで、『あなたと商売をしてよかった』と言っていただける存在になりたいです」
自らの市場価値を高めようとやってきたこの国で、その食を支えていく。自らの仕事に誇りを持ち、確かなパフォーマンスを発揮する彼は、すでにその先を見据えている。
「中国と日本の架け橋になりたい。その想いは今も変わらず持ち続けています。会社もその想いを尊重してくれて、中国におけるスターゼンの海外合弁会社設立にも携わることができました。今後の目標は、さらなる成長と成果の創出に挑み、中国の子会社に経営者として赴任すること。北米産のみならず和牛も含め、スターゼンのおいしいお肉をこの手で母国に広めていきたいです」
- K.K営業(量販営業)
- M.Y調達(輸入ビーフ)
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未来を見極め、
牛肉を買う。
M.Y
調達(輸入ビーフ)
2018年入社
経済学部卒
*所属はインタビュー当時
何よりも身近な商材。
だからこそ、奥が深い。
M.Yさんが「モノを売ること」に魅力を感じるようになったのは、飲食店でのアルバイトがきっかけだった。自らの提案で、顧客に喜んでもらえる。それが、お店の利益にもつながっていく。そこで得た喜びややりがいが、彼女の将来を決めることになる。
「当初はゲーム感覚でしかありませんでしたが、『モノを売る』ことで誰かを幸せにできる仕事がしたいと思うようになりました。スターゼンを選んだのは、食肉という商材が一番身近で、安心感があったから。不動産をはじめ、さまざまな会社から内定をいただきましたが、一部の人だけに向けた難しい商材を売るイメージが持てなかったんです」
食卓に欠かせない食肉は、何よりも身近な商材だと言っていい。だが、その商材はきわめて奥深いもの。入社後はとにかく学ぶことばかりで、苦労の連続だったという。
「輸入ビーフ部に配属され、産地それぞれで異なる肉の部位名を覚えることからスタートしました。しかし、部位名は単なる記号でしかありません。部位ごとの商品特性や規格、用途などを知らなければ、取引も提案もできないんです。お肉という商材は奥が深く、入社後のわずかな時間ですべてを学べるほど簡単なものではありません。先輩方と比べるとまだまだ知識は乏しい状態ですので、今なお勉強の毎日が続いています」
ビジネスは続いていく。
だからこそ、誠実でいたい。
現在、M.Yさんは北米産のチルドビーフの買い付けから販売までを担当している。毎月、パッカー(*)から寄せられる価格案内のオファーをもとに、顧客との交渉を進めていく。一人ひとりが商売人としての独立性を持ちつつ、チーム内で支え合っていく点は、この仕事の大きな特色だと言える。
「輸入ビーフは相場に左右されやすい商品です。為替の影響を強く受けることもあり、国際情勢や経済動向を見据えて、仕入れの決断をすることが求められます。だからこそ、チーム内でのコミュニケーションも活発です。みんなの知見を結集して、不透明な未来を見通していく…。先輩方の知見に触れられることは、私にとって何よりの支えになっています」
経験や世界の情報を集め、分析をして購買を行うが、すべての決断が正解になるわけではなく、運の要素が絡むこともある。コロナ禍や世界情勢の影響でここ数年、さらに予測が難しくなっているという。
「相場に左右される、不安定な商品を扱うからこそ、お客さまに対しては、常に誠実でいることを心がけています。そのためには、お客さまをミスリードすることなく、根拠を提示し、その価格に納得していただく。価格がお客様の希望に合わない場合にも、用途や要望を丁寧に聞き取り代替商品を提案する。たとえ、その場で下した決断が最適解ではなかったとしても、ビジネスはその後も続いていきます。一つひとつの経験を次の糧にして、お客さまに信頼のもと商品を購入いただきたいと思っているんです」
*パッカー=ミートパッカーのこと。海外に拠点を持つ食肉産業に携わる企業を指す。
その努力が、行動が、
日本の食卓につながる。
商品に関する知識に、市場を見極める目。輸入ビーフの調達販売に関わるプロたちには、常に自らをアップデートしていくことが求められている。彼女自身、そこに危機感にも似た感情を抱いているのだという。
「モノを売れる人材になりたい。それは、入社してから一貫して抱き続けてきた想いでもあります。このチームには商品の知識も、持っている情報も桁違いの先輩方が揃っています。今は、実際にお肉を切って勉強したり、情報収集に努めたりしながら、その背中を追いかけているところ。確かな利益を生み、独り立ちができたと自分を誇れたときに、また次のチャレンジが見えてくるような気がしています」
彼女のひたむきな向上心と努力は、人々の食を支えることにつながっていく。食料自給率38%の数字が示すとおり、日本はその食料を自力で賄い切れてはいない。
「昨今、食料の買い負けが大きく報道されていますが、それは私たちも強く感じているところです。円安が続くなど、決して楽観視できない状況ではありますが、より品質のいいものをより安定的に届けるために、私たちは全力を尽くしています。この仕事が日本の食卓を支えているという想いで、自らの成長とビジネスの発展に努めていきたいです」
- G.D調達(輸入ポーク)
- H.I製造
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ハンバーグをつくる仕事は、
幸せをつくる仕事。
H.I
製造
2017年入社
農学部卒
*所属はインタビュー当時
大好きなものを
もっとおいしく。
食べることが何よりも好きで、大学では自らが大好きなお肉かお米をよりおいしくつくるための勉強をしようと考えた。究極の二択からH.Iさんが選択したのが畜産の道。大学院まで進み、添加物を用いないハム・ソーセージの研究に没頭した。
「お肉の加工品メーカーの中から、私がスターゼンを選んだ決め手は『人』でした。一人ひとりの人材を大切にしていること。若いうちから開発で活躍している人がたくさんいること。この環境で働き、おいしくて安全な製品をつくり出したいと思ったんです」
入社後に配属されたのは、千葉県のハンバーグ工場。製造ラインのマネジメントや実際の作業を行うことで、「どのように製品ができあがるか」を学んだ。
「右も左もわからない新人が、製造ラインで活躍する熟練のスタッフをマネジメントする。当初は経験と立場のギャップに悩みを抱えていたものです。しかし、職場のみなさんは誰もが親切で、丁寧に私をサポートしてくださいました。おかげで徐々にアイデアを提案することもできるようになりましたし、仕事の全体像を把握する貴重な機会になったと思います。製造部門の若手は同じような経験をすることになると思いますが、きっと驚くと思いますよ。あれほど膨大な数のハンバーグを見る機会はないはずですから(笑)」
ハンバーグは
手がかかるほど可愛い?
現在、H.Iさんはハンバーグを製造する部門で、取引先からのオーダーを受けた営業と商品開発部門の間に立って、よりよい製品を実現する仕事を任されている。たとえるなら、ハンバーグのディレクターのような存在だ。
「『やわらかい食感を出したい』『ジューシーなおいしさにしたい』といった要望やコストなどの条件を踏まえて、ゴールを設定し、開発の方向性を定めていく。販売と製造をつなぐ役割を果たしています。年間に担当する案件はなんと100件以上。配合や製造方法で大きく味も食感も変わるため、ハンバーグの奥深さを痛感させられる毎日です」
彼女が活躍する土台となっているもの。それは、自ら商品開発に携わった経験だ。どうすれば取引先の要望を実現できるのか。量産したときにも同じ品質を守れるのか。そうした知見の数々が今に活かされているという。彼女にとって忘れられない案件となったのが、大手食品メーカーとコラボして製造している「大豆ミートハンバーグ」の開発だ。
「お肉を一切、使わない。ノウハウもなければ、製造する設備から考えるというチャレンジでした。つなぎが弱く、焼き上げても形がボロボロになってしまう。試行錯誤を繰り返しても、結果は無残なもの。何度、試作を繰り返したかも覚えていないくらいです。だからこそ、開発を成功させた瞬間の喜びはかつてないものでした。手がかかる子ほど可愛いなんて言いますが、ハンバーグでもそれは同じなんです」
スターゼンといえばコレ!
看板商品を生み出したい。
子どものころ、今夜のおかずはハンバーグだと聞いて、ワクワクした気持ちになった人も多いのではないだろうか。スターゼンの提供する製品はただの食品ではなく、「幸せ」を感じさせるものだ。H.Iさんらがつくりだした製品は、そんな喜びを人々に届けていくことになる。
「自らが関わった製品が世に出たときには、この仕事の醍醐味を感じることができています。苦労した製品が多くの人の手に取っていただけている。ファミリーレストランでハンバーグのフェアが開催されている。多くの人においしさと幸せを届けられているような気持ちになれるんです」
自らが携わった新たな製品が、人々の幸せにつながっていく。そんなやりがいのある仕事に打ち込む中で、彼女は次の目標を見据えている。
「スターゼンの看板商品をつくりたい。そんな目標を抱いています。スターゼンは年齢や経歴に関係なく、チャレンジできる会社です。チームスターゼンの精神で一丸となって、『スターゼンといえばコレ!』と思っていただけるようなものを生み出したいと思っています。そのためには、私自身がさらなる成長を遂げていかなければなりません。誰からも信頼され、あの人と一緒に働きたいと思ってもらえる仕事をしていきたいです」
- M.Y調達(輸入ビーフ)
- K.I営業(ルート営業)
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